1.桜蔭の算数は、トップクラスの難易度
桜蔭中学の入学試験における算数は、他の難関中学と比べてもトップレベルの難易度になっています。
桜蔭中学では合格最低点を発表していませんが、経験上算数が得意な受験生でも6〜7割しか出来ない場合が多く
それでも充分合格点に達しているようです。
中学受験における算数は、基本的な解法を体得するまでに訓練をつんでおけば大概は解けるのですが、
筑駒、桜蔭などは、それだけでは太刀打ちできません。
図形問題では算数のセンスが必要な良問が多く、数量問題では解答に至るまでの筋道が長く見通しを立てながら
着実に解き進めていく体力も必要とされています。
2.18年の入試問題について
18年の算数の問題は、大問が5題。うち1題は小問4問から構成され、3題は2〜3問に分割されています。
小問は単純な計算問題が2つ、図を描くなど思考力を伴う計算問題が2問。
他の大問4題は、平面図形、数の性質、場合分け、割合とグラフの総合問題。
どの問題も単純に解法が思い浮かぶものは無く、
「方針を立てながら解き進めていくうちに、少しずつ見通しが立ってくる」といったものばかりです。
3.解法のポイント
問題の形式は例年大問5題で、試験時間50分となっています。
試験時間を考えても、全問正解を狙うのは算数が得意な受験生であっても至難の業です。
本番のプレッシャーの中で実力を充分発揮するためには、まず3問の完答を目指したら如何でしょうか。
最初の大問1を10分程度で解答し、残り40分で大問2題を解く。それでも時間があったら他の問題に
取り組む。最後まで出来ても出来なくても部分点は必ずありますから、部分点を拾うことも大切です。
そのためにも、日頃から解法の過程を記述する習慣を付けておくと良いでしょう。
こうした解法のポイントは、東大の入試問題に酷似しています。
4.今後の対策
今後の対策としてどのような勉強をすればよいか、については直接お問合せ頂きたいと思います。桜蔭中学の算数について
さて、夏休み。受験対策における重要な時期になりました。
計画を立て、順調に進捗していますでしょうか。計画通り進めていくことが大切です。
しかし、計画そのものに疑問を感じたら、都度変更していく柔軟性も必要です。
本人の体調、集中力、塾との整合性、などを細かく見極めながら乗り切って行ってください。
ここでの努力は必ず秋の模擬試験で現れてきます。
実力は最後の1月まで伸びますから、焦らず、自信を持って取り組むことです。
何かお役に立てれば、と考えていますので何でもご相談ください。